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137月 2026

医学科1年生「ヒューマン・コミュニケーションⅠ」で「患者のナラティブ」を学ぶ授業を実施しました(6月25日)

6月25日、医学科1年生を対象とした「ヒューマン・コミュニケーションⅠ」において、「映画から考える患者のナラティブ」をテーマとした授業を実施しました。

本授業では、医療者が向き合うのは単なる「病気(disease)」ではなく、病いを抱えながら生活し、人間関係の中で生きる「一人の人間」であることを学ぶことを目的に、映画『精神』(想田和弘監督)と『夜明けのすべて』(三宅唱監督)の一場面を教材として用いました。学生たちは、登場人物の言葉だけでなく、沈黙や表情、生活背景にも目を向けながら、「患者はどのような物語を生きているのか」「周囲との関わりによって、その物語はどのように変化しうるのか」についてグループで対話を重ねました。

講義では、ナラティブ・メディスン、ナラティブ・セラピー、現象学の考え方も紹介しました。患者の語りを「診断につながる情報」として聴くだけでなく、その人が自らの経験をどのように意味づけているのかという「物語」に耳を傾けることの重要性について考えました。また、医療者は患者の物語の「読者」であるだけでなく、「共同執筆者」として関わる存在でもあることを伝えました。

授業の最後には、「患者を理解するとはどういうことか」「将来、患者の語りを聴くときに大切にしたいことは何か」をテーマにリフレクションを行いました。学生たちは、病気だけではなく、その人の人生や価値観に目を向けることの大切さを、それぞれの言葉で振り返っていました。

地域医療学講座では、今後も映画や文学、人文学を活用しながら、患者中心の医療や共感的コミュニケーションを学ぶ教育に取り組んでまいります。(孫)

 

 

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