511日にオンライン上にて『トリソー春の陣2024』を開催しました。今回は「総合診療医ができる災害医療」というテーマでした。

先日の能登半島地震でJMATとして被災地で活躍された、さいたま市民医療センターの石川輝先生をお招きし、お話を伺いました。当プログラムの奥谷先生も能登半島地震の際に被災地でJMATとして活動したので、奥谷先生にもご登壇頂きました。石川先生は石川県庁で指示系統を担当された経験を、奥谷先生は実際の被災地で亜急性期の災害医療を実践された経験を、それぞれお話頂きました。

災害医療というと超急性期のDMATの活動がメディア等でクローズアップされがちですが、亜急性期~慢性期のJAMTの活動も重要だな、と改めて感じました。また、災害医療に何度も従事した強者から、「何かしたい」という一心で初めて来た人まで、様々な人がJMATに参加されている事も印象的でした。現場で求められている事を把握しそれに的確に応えていくことが亜急性期~慢性期の災害医療では大切とのお話でしたが、普段われわれ総合診療医が診療でやっていることそのものだと気づかされ、総合診療と災害医療は相性が良いと感じました。

石川先生、奥谷先生、お忙しい中レクチャーをして頂き、ありがとうございました。(小原)