20231118日、月1回のレジデントデイがオンラインで開催されました。今回は「慢性疾患のケア」を掘り下げていく会でした。

 高血圧・糖尿病・心不全・認知症・骨粗鬆症など…家庭医療・総合診療医の外来では多くの患者が複数の慢性疾患を抱えています。しかし現在の医療システムの多くは急性期医療に適合する形で整備がされています。加えて時間も資源も限られる中、いかにより良い医療を届けることができるか、健康をともに生み出していけるか…鳥取県でも喫緊の課題です。

 今回は医師患者関係だけではなく病院のシステムやチーム形成などにも踏み込んで考えていく「Chronic Care Model」の講義を行いながら、実際に行っている専攻医の実践症例を振り返りました。お互いのNo blameの精神で、活発な議論となりました。また今回も浜坂病院、智頭病院からプログラム外の参加がありました。今後も一緒に学んでいきましょう!

 次回のレジデントデイは1216日(土)になります

 

【参考】

Hiroko Sakurai. 慢性疾患のケア(Chronic Care Modelhttps://note.com/iwaizumigp/n/nf3ead9bc8750

藤沼康樹. Multimorbidity時代の外来教育モデル「MFGIPS powered by YasukiFhttps://fujinumayasuki.hatenablog.com/entry/2020/07/07/220921

Wagner EH. Chronic Disease Management: What Will It Take to Improve Care for Chronic Illness? Effective Clinical Practice. 1998;1(1):2–4.

Bodenheimer, T.S., Wagner, E.H., & Grumbach, K. (2002). Improving primary care for patients with chronic illness. JAMA, 288 14, 1775-9 .

Wagner EH. Improving chronic illness care: translating evidence into action. Health Aff (Millwood). 2001 Nov-Dec;20(6):64-78.