2023510日、毎月恒例のレジデントデイがオンラインで開催されました※。今回は、専攻医自身が音頭を取り、総合診療の専門性を育てるために重要なSEASignificant Event Analysis)の説明と実践が行われました※。

前半でSEAを通して省察的実践家になるためには?ポートフォリオに発展させるには?というレクチャーを行い、後半では事前に専攻医に書いてきてもらったSEAを、指導医と一緒に振り返りました。自分だけだと気づかない部分がフィードバックされるのは非常にありがたいものです。

また6月に行われる「中国地方ポートフォリオ発表会」の予行演習も行いました。専攻医の先生の頑張りに負けないよう、今後もサポート体制をブラッシュアップしていきたいと思います(中井)

 

 

【注釈】

※レジデントデイは総合診療専攻医の研修や学びをサポートする目的で、月に1回行われます。家庭医療・総合診療の学びを深める、専攻医の症例を振り返ることでポートフォリオ作成支援や省察を手助けするなどの意義があります。

 

SEASignificant Event Analysis)は、自分の心の動いたイベントを「その時の感情→うまくいったこと→うまくいかなかったこと→こうしたらよかったと思うこと→Next Action」のフォーマットで振り返る方法です。省察を通して医師のプロフェッショナリズムを育て、専門医になるための礎として、特に総合診療/家庭医療プログラムでは頻用されています。

SEAをもとに、より総合診療/家庭医療の専門的な視点を取り込んだものがポートフォリオです。

 

【参考】

大西弘高, 錦織宏, 藤沼康樹, 本村和久. Significant Event Analysis: 医師のプロフェッショナリズム教育の一手法. 家庭医療. 2008 Jun;14(1):4-12.