2023年1月16日に黒坂小学校の6年生を対象にいのちの授業を行いました。
今回は「キャリア教育」というテーマで45分間に渡りお話をさせて頂きました。
キャリア論としては、キャリアと一概にいっても静的キャリア(何になりたいか)と動的キャリア(どう生きたいか)に分類できるそうです。学校の先生と授業の準備についてやり取りをしている際に「将来やりたい職業が決まっている子も多い」とのお話で、静的キャリアについては考えられている子も多い印象だった事もあり、今回の授業では動的キャリアについて取り扱う事としました。
授業では「自分が今、興味がある事を挙げてみよう」というテーマでグループワークをしました。生徒の皆さんは「どういう事だろう?」と戸惑いつつも、アニメや釣り、料理、ライブ配信などと答えて貰い、その上で生徒さんを交えて「じゃあ、それを活かすにはどうしたら良いかな?」など色々な話ができ、面白かったです。
また、余談ではありますが、私が小学生の頃は「アニメが好き」と言うと「こういう人って『オタク』って言うんだよ…」クラスメートから冷めた目で見られた時代でしたが、今の小学生にとってアニメがメジャーな文化として市民権を得ている事や「ライブ配信が好き」という小学生もいることが授業を通して知る事ができ、「時代が変わったなぁ…」とカルチャーショックを受けました。
IoTや仮想現実といった技術革新の影響やグローバル化による世界の「平坦化」に伴い、我々の社会も大きな変動の時代を迎える事が予想されています。その様な流動性の高い、不確実な社会情勢の事を「VUCA;Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を並べたビジネス用語」と呼ぶそうです。VUCAの時代を迎えるにあたり、今の社会に存在する職業が5年後・10年後には消失したり、役割が大きく変わっていたりする可能性も大いにある、と感じております。その様な情勢を踏まえると、静的キャリア(何になりたいか)に加え動的キャリア(どう生きたいか)も考えていく必要性が高いのではないか、と授業を通じて改めて感じましたし、小学生だけでなく我々大人も動的キャリアについて考えていく必要があるなあ…とも感じました。
最後に授業の準備に協力して頂いた黒坂小学校の先生方、そして授業に積極的に参加して頂いた黒坂小学校の生徒の皆さん、本当にありがとうございました。
(小原亘顕)