インドネシア総合診療研修報告5日目(3月30日)
本日はスマラン滞在最終日です。
午前中にディポネゴロ大学にて、日本の災害医療をテーマとしたケースディスカッションを行いました。インドネシアの学生も約10人ほど参加され、いろいろな意見が出てきました。
まず初めに、鹿児島大学さんから日本の災害医療についてプレゼンをしていただきました。能登半島地震やスラウェシ島地震なども挙げられ、日本で暮らす私も詳しくは把握できていなかった、災害時における政府機関の役割を説明していただきました。
その後、インドネシア学生と日本学生が混合した4グループに分かれて、災害発生時から4段階(Ultra-Acute phase, Acute Phase, Subacute Phase, Chronic/Recovery Phase)に分けて、①よくある疾患や問題②必要とされる医療設備や供給③それらの中での最優先事項、導入や廃止方法について、それぞれケースディスカッションを行いました。
ディスカッションの中で印象に残っていることは二つあります。一つ目は、避難所についてです。日本では災害時、小学校などが避難所として利用されますが、インドネシアでは体育館などがなく、また人口も多いので、空き地にテントなどを立てて避難所とする場合が多いそうです。実際の避難所も訪問(3/27)しましたが、日本の避難所からは想像がつかないような避難所でした。
もう一つは、インドネシアではAir-drop方式(飛行機から直接支援物資を落とす)を取ることも多いことです。日本ではあまり積極的には採用されていないように思え、なぜなんだろう(コスト?安全性?アクセスに問題ない?など)と考えるきっかけになりました。
最後に閉会式と修了証授与を行いました。約4日半の怒涛のスケジュールも今日が最後と思うと、あっという間だった気がします。
出発の前に、インドネシアでの最後のランチをご用意していただきました。これはナシ・トゥンペンと呼ばれ、インドネシアでは繁栄や感謝を象徴し、宗教行事、誕生日、記念日などで振る舞われる伝統料理だそうです。動画を見てこの研修を振り返ったり(撮影から編集までがすごく早いんです!驚きでした)、一人ひとりが感想や感謝を述べたりと、ラフな雰囲気で最後のランチを楽しみました。特に、好奇心を大切にしてねというメッセージが心に残っています。
最後の最後にはディポネゴロ大学のDr. Sが「歌詞が素敵なんだ」と日本語で童謡「にじ」を贈ってくださいました。異国の地で日本語の歌を届けてくれたこと、言葉や文化を超えたつながりを感じ、すごくすごくすごく感動しました。これからの人生、私たちには大変なことが待ち受けているかもしれません。けれども、この研修で得た学びや出会いをこれからも大切にしながら、それぞれの場所で成長していきたいと思います。
みんなの人生に「にじ」がかかる日を心から願っています。
(M2 藤井)






