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32月 2026

医学教育の「アウトカム」は誰のためのもの?論文発刊報告(10月28日)

このたび、鳥取大学医学部地域医療学講座の研究論文が、国際医学教育誌 Cureus に掲載されました。本研究は、日本の医学教育で重視されているアウトカム基盤型教育(Outcome-Based Education:OBE)について、医学生患者という当事者の視点から問い直した質的研究です。

フォーカス・グループ・インタビューを通して明らかになったのは、学生も患者も、アウトカムを「到達目標」としてだけでなく、どのような学びのプロセスを経るかと不可分のものとして捉えているという点でした。医学生からは、プロフェッショナリズムやコミュニケーションは講義だけでは身につきにくく、早期からの患者との関わりや責任ある体験が重要だという声が聞かれました。一方、患者は、知識や技術だけでなく、共感や人としての向き合い方を強く重視していました。

本研究は、医学教育のアウトカムは教育者だけで定めるものではなく、学生や患者との対話を通して共に考え、育てていく必要があることを示唆しています。今後の医学教育を考える上で、多くの示唆を与えてくれる研究です。

論文情報
Son D, Homma M, Pickering J.
Bridging the Gap in Medical Education: A Qualitative Study on the Perspectives of Japanese Medical Students and Patients on Outcomes-Based Education
Cureus. 2025; 17(10): e95527.
DOI: 10.7759/cureus.95527

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